このページではSoluVisionの主要機能の1つである溶媒データセット機能について詳しく解説しています。
溶媒データセットとは、SoluVision上で溶媒の探索範囲をユーザーが自由に設定できる機能です。これにより、実験環境や目的に応じて、使用可能な溶媒のみを対象とした溶媒探索や精製方法の探索が可能となります。例えば、特定の溶媒を除外したり、特定の溶媒のみを含めたりすることで、より現実的な溶媒選定などを行うことができます。
このページではSoluVisionの主要機能の1つである溶媒データセット機能について詳しく解説しています。
溶媒データセットとは、SoluVision上で溶媒の探索範囲をユーザーが自由に設定できる機能です。これにより、実験環境や目的に応じて、使用可能な溶媒のみを対象とした溶媒探索や精製方法の探索が可能となります。例えば、特定の溶媒を除外したり、特定の溶媒のみを含めたりすることで、より現実的な溶媒選定などを行うことができます。
新規作成溶媒データセットの新規作成には、SoluVisionのトップページから「ユーザー」タブをクリックし、左側のメニューから「溶媒データセット」を選択します。次に、右上の「新規作成」ボタンをクリックし、任意のデータセット名を入力して「作成する」を押します。これで新しい溶媒データセットが作成されますが、初期状態ではこの溶媒データセットに溶媒は含まれていません。
溶媒追加作成した溶媒データセットに溶媒を追加するには、「+溶媒を追加」をクリックします。表示されるリストから、データセットに含めたい溶媒を選択します。Basicプランでは最大18種類、StandardおよびProfessionalプランでは最大198種類(2025年3月時点 溶媒一覧)の溶媒から選択可能です。溶媒名は英語表記ですが、上部の検索窓で日本語名などでも検索が可能です。
SoluVisionでは、溶媒の物性値や法規制情報を考慮した絞り込み機能が搭載されています。これにより、安全性や環境性能を踏まえた溶媒選定が可能です。
物性値による絞り込みSoluVisionでは、溶媒を追加する際の参考値として、下記の溶媒に関する物性値を搭載しています。これらの物性値をもとに溶媒をスクリーニングすることで、より実験条件に適した溶媒を探索することができます。
沸点、融点、引火点、密度、粘度、分子量、分子体積、表面張力、xLogP、トポロジカル極性表面積
法規制情報の活用溶媒の使用に際しては、特定化学物質(特化物)、有機溶剤中毒予防規則(有機則)、消防法、毒物および劇物取締法(毒劇法)などの法規制を遵守する必要があります。SoluVisionでは、これらの法規制情報を基に、規制対象となる溶媒を簡単に選定範囲から除外する機能が実装されています。これにより、法的リスクを回避し、安全な溶媒選定が可能となります。
環境性能の評価近年、環境負荷を低減するために、グリーンケミストリーの観点から溶媒を選定することが求められています。SoluVisionでは、環境性能の評価に役立つ指標として、以下のような情報を提供しています。これらの指標を活用し、安全かつ環境負荷の低い溶媒を選定することが可能です。
SoluVisionでは、作成した溶媒データセットを他ユーザーとも共有することができます。これにより、同じデータセットを複数の研究者が利用することで、一貫した溶媒選定が可能になります。
共有コードの発行1. データセット一覧から共有したいデータセットを選択2. 「データセットを共有」をクリック3. 共有コードが発行されるのでコピーこの共有コードを他のSoluVisionユーザーに提供することで、同じデータセットを使用できます。
共有コードの利用共有コードを受け取ったユーザーは、以下の手順でデータセットを取り込むことができます。
1. SoluVisionの「溶媒データセット」画面を開く2. 「共有データセットを受け取り」をクリック3. 共有コードを入力し、「受け取る」ボタンを押すこれにより、送信された溶媒データセットがSoluVisionに取り込まれ、利用可能になります。なお、SoluVisionではNMR測定やLS/MS測定などで一般的に使用される溶媒データセットを公開しています。