溶解度パラメータ(SP:Solubility Parameter, δ)とは、異なる物質がどの程度混ざり合うか、「溶解性」を予測するために使われる物理量です。
この物理量は、1920年代にアメリカの化学者、Hildebrand教授によって初めて提唱されました。Hildebrand教授は、物質同士が似た特性を持っている場合、たとえば、油同士や水同士であれば混ざり合うことができるという「似たものは似たものを溶かす」、逆に、油と水は混ざらないという考え方に立脚し、材料の特性を定量的に数値化した溶解度パラメータを定義しました。