カーボンナノチューブ(CNT)は機能性材料として有望視されていますが、CNT同士の相互作用が強く、汎用の溶媒への分散が難しいという課題があります。CNTの可溶化に対しては化学的・物理的な修飾等のアプローチがとられますが、溶媒側を工夫してCNTの分散性を向上することは可能でしょうか?
こちらの文献において、ハンセン溶解度パラメータ(HSP)を用いたCNTと溶媒の親和性の定量評価により、既知の単一溶媒の組み合わせによる混合溶媒が、よりCNTの分散性を向上することが報告されています。
上記の事例を参考に、SoluVisionを用いて単層カーボンナノチューブ(SWNT)に対し、既知の単一溶媒よりもCNTの分散性の向上が期待できる混合溶媒を探索してみたいと思います。